新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年度、県信用保証協会(横浜市西区)の保証承諾実績は金額ベースで19年度の3・2倍に上った。中小企業の経営の現状や、コロナ禍で策定した中期事業計画における重点施策などについて、田代良一会長に聞いた。

─資金繰り支援と中小企業の現状は。
「20年度の保証承諾件数は4万3065件、金額は9009億7千万円。(08年の)リーマン・ショックの時より金額や件数とも大きく上回り、インパクトの強さを物語っている。また新型コロナ関連の保証制度が保証承諾全体の91%を占めており、コロナ禍が県内企業にどれほど大きな影響を及ぼしたのか、数字だけを見ても分かる」