新型コロナウイルスの感染拡大で外食の需要が低迷し、飲食店などに農産物を出荷している生産者が価格下落による打撃を受けている。こうした生産者を支援するため、需要が減った農産物を使って新たな商品を開発したり、個人向けに販路を拡大したりする動きが広がっている。
「もうからない」離農も
三浦市農業協同組合によると、市内で生産されたキャベツのうち業務用の出荷は5割、ダイコンは6割を占めるといい、コロナ禍による飲食店の営業自粛や時短営業により需要が大幅に減っているという。
新型コロナが拡大し始めた昨年4~5月は食材の需要が集中して農産物の売り上げが好調だったため、これを受けてキャベツを生産する農家が増えたという。生産量が前年より約20%増加したことが重なり、昨年10月から今年4月のキャベツの卸売平均価格は10キロ当たり682円。
コロナ禍、苦境の農家を救おう ホテルや卸売業に支援の輪
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