「連日、10人いる就職アドバイザーはフル稼働。学生からの相談内容で特に多いのはエントリーシートの書き方や面接対策。『2次選考の面接を控えているが、何を聞かれますか』といった相談も目立つ」
神奈川大学(横浜市神奈川区)就職課の沖田智大課長は、就職活動中の学生たちの現状について、そう説明する。相談には対面とオンラインで応じているが、学生に共通するのは不安を抱えていることだという。
中には「この会社は大丈夫なのか」と、新型コロナウイルス禍で落ち込んだ業績を気にする学生も。昨年、内定取り消しが急増して社会問題となったこともあり、既に内定を得た学生からは「本当に入社できるのか」との声も寄せられた。
「まずは不安を取り除くよう心掛けている。ただ、絶対に大丈夫とも言ってあげられない。なかなか難しい」。沖田課長は、悩ましさを口にした。
早い内定、理由は
コロナ禍 新卒採用(3)苦悩 いかに情報届けるか
オンラインで学生の相談に応じる就職アドバイザー=横浜市西区の神奈川大学みなとみらいキャンパス [写真番号:618460]