スーツか、作業着か─。見た目はスーツでありながら作業着としての機能性を持つ、ユニークなビジネスウエアが若い世代を中心に話題となっている。

水道工事を手掛ける企業から派生したオアシススタイルウェア(東京都)が展開する「ワークウェアスーツ(WWS)」。中村有沙代表(34)は、「水道工事現場の声を妥協することなく取り入れた作業着」と強調する。
WWSは元々、水道工事に携わる自社の社員向けユニホームとして、中村代表を含むオアシスソリューション(同)の社員らが開発したウエア。従来の作業着では「気恥ずかしくて電車に乗りにくい」「仕事後に出掛けにくい」といった現場の声を拾い上げ、若手従業員もスタイリッシュに着用できるものを作ろうとしたのがきっかけだ。
当初、販売は想定していなかったが、取引先企業などから注目を集め、商品化を求める声も上がったことから、2017年12月にオアシススタイルウェアを設立。18年3月にWWSを発売した。
特にこだわったのが機能性だ。
結婚式場スタッフも着用
広がるビジネスウエア市場(下)作業着のようなスーツに反響
ストレッチ性を兼ね備えた「WWS」。来店客には試着してもらい特徴を伝えている=横浜市西区 [写真番号:609295]
ワークマンが販売する「ドットエアリバーシブルワークスーツ」 [写真番号:609303]
裏返すとフード付きの作業服になる(ワークマン提供) [写真番号:609304]