都市部での新たな交通システムを目指し、大学発ベンチャー企業による電動自走型ロープウエーの走行試験が小田原市内で続けられている。
山間部に多い従来のロープウエーでは困難なカーブや分岐も可能で、モノレールに比べると建設コストは5分の1ほど。
1時間で最大3千人の輸送をすることができ、都市部での交通渋滞解消に向けて2025年の実用化を目指している。
4月、同市内の山中で行われたメディア向け試乗会。森の中に張られたワイヤ上を1人乗りのゴンドラがゆっくりと滑走する。
ノートパソコンから無線で送られたプログラムで運転を制御。
実際に記者が乗ってみると大きく揺れることもなく、モーター駆動音も静かで快適な空中散歩だった。
ヒントは宇宙エレベーター
自走型ロープウエーなら渋滞知らず 25年実用化へ走行試験
-
新たに導入を目指す新交通システム「Zippar」(Zip Infrastructure提供) [写真番号:608850]
-
実用化へ試験運行を繰り返している電動自走型ロープウエー「Zippar(ジッパー)」=小田原市内 [写真番号:608857]