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広がるビジネスウエア市場(中)テレワークとカジュアル化

経済 | 神奈川新聞 | 2021年5月4日(火) 19:00

 「在宅勤務時に何を着ればいいのか分からない」

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、テレワークが急速に普及した昨年以降、紳士服大手コナカ(横浜市戸塚区)の店舗には、そんな悩みを口にする男性客が増えているという。

ビジネスカジュアルブランド「スタンリーブラッカー」を取り扱うコナカ東戸塚総本店=横浜市戸塚区

 「今までスーツに慣れ親しんでいた世代は、服装の変化に戸惑っている」。コナカ東戸塚総本店(同)の田代智彦店長(47)は強く感じている。

 ビジネスウエアが多様化する中で同社がたどり着いたのが、米国発祥のブランド「スタンリーブラッカー」。昨年10月に取り扱いを開始した。大胆な服装の変化に抵抗を感じる40~50代に、新たなビジネスカジュアルスタイルを提案している。

 「一つのブランドで全身をそろえられ、想定する客層の体形に合わせたサイズ展開をしている」と話すのは開発に携わった商品事業本部の中川和幸本部長(48)。

 腹囲のサイズに合わせると、着丈や袖丈が長過ぎる─。そんな中高年特有の悩みを解消すべく、袖丈を短くしたり、腹囲に余裕を持たせたりしつつ、ビジネスシーンでもしっかりと見えるデザインを意識した。

 現在はジャケット、パンツ、シャツなど約30種類を展開。価格帯は6千円~3万円程度とし、「ファストファッションよりも高品質かつ、百貨店より安い値段」を目指した。現時点ではビジネスカジュアル商品の売れ行きが好調な一部店舗での販売だが、取り扱い店舗を増やしていく方針だという。

 「ビジネスウエア専門店として、誰もがコーディネートしやすい商品開発をしていく」と中川本部長。今後も拡大が見込まれるカジュアル化へのニーズに対し、紳士服販売店の提案力で応えていく考えだ。

在宅勤務の定着で進むものは

 
 

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