
新型コロナウイルスの感染拡大は、広告やイベント業界も苦境に追い込んだ。各種媒体の広告やイベント企画、インターネット関連サービスなど幅広く手掛ける旭広告社(横浜市中区)の中谷忠宏社長に、業界の現状や乗り越えるための取り組みなどを聞いた。
─コロナ禍の影響は。
「やはりエンドユーザー(最終消費者)がお店に行かなくなると売り上げが立たず、経費を削減しようと広告費が削られた。例えば交通広告では、ポスターや中づりは本当に軒並みなくなった。体感的には100が50に、半減といった感じだ。当社は電柱広告などの看板関係、いわゆる継続ものが多く、そちらは軽微だったが、それでも100から90くらいに落ち込んだ」
「イベント関係はもうとにかくなくなって、どうしようもない。体感的には100がゼロ。落ち込みは大きかった。オンラインや動画配信に切り替えたイベントもあったが、規模が小さくなるのでトータルでは100が20という感じだ」
─苦境をどう受け止めたか。