新型コロナウイルス感染拡大による影響が深刻さを増す飲食業界。
横浜産の食材にこだわり、飲食店を展開する「よこはまグリーンピース」(横浜市神奈川区)は、逆境下にあって新たな事業の柱を模索するとともに、「横浜を地産地消の代表都市に」との目標に向けて歩み続けている。
椿直樹代表取締役に、今後の取り組みなどを聞いた。

─新型コロナの影響は。
「『ど根性キッチン』(同市泉区)はもともと日中の時間帯で稼ぐ店。コロナ禍で始めた弁当なども売り上げを下支えしている。一方、昨年8月、横浜市役所に併設された商業施設内に出店した和風創作料理『TSUBAKI食堂』は、想定していた売り上げの半分から3分の2程度。やはり夜の時短営業による影響が大きい。居酒屋『大ど根性ホルモン』(同市西区)は昨年9月に閉店した。コロナの影響もあるが、3店舗を運営するのは大変だと感じた。今は社員5人とパートやアルバイト従業員が約20人。規模感としてはちょうど良い。これ以上だと自分の思いが伝わらなくなる。従業員にはお客さまに全力を注いでほしいので、例えばPOP(店内広告)などはなるべく外部に委託している」
─苦境を、どう乗り越えようとしているか。