国内総生産(GDP)が戦後最悪の落ち込みを記録した2020年4~6月期で底を打ち、じわり回復へと向かいつつある日本経済は今年どう動くか-。底割れを免れるためには効果的な金融政策が不可欠だ。日銀横浜支店の西崎健司支店長に今後の展開を聞いた。(聞き手・田崎 基)

-日本経済は戦後最大の岐路にある。
「世界の金融市場が大混乱し20年上期は、リーマン・ショックを超える落ち込みとなった。戦前の大恐慌のような状況で、神奈川でも観光や飲食といったサービス業を中心に収益が急減し、生産活動にも深刻な影響が出た。ようやく最悪期を脱し金融市場も落ち着きを取り戻し、製造業では国内外の需要が持ち直し始めている」
-見通しは。