1. ホーム
  2. ニュース
  3. 経済
  4. コロナ不況、倒産抑制も失業増大 なぜねじ曲がる日本経済

刻む2020(3)
コロナ不況、倒産抑制も失業増大 なぜねじ曲がる日本経済

経済 | 神奈川新聞 | 2020年12月17日(木) 11:05

 店内は照明が落とされ、表のシャッターも閉じられ、師走の冷え込みは一段と際立っていた。

例年、年末になると買い物客でごった返した本店の売り場を見つめる社長の田代勇生さん=小田原市

 「倒産」の一報を聞き記者が訪れたのは10月9日。それから丸2カ月ほどがたった。ほの明るく燃える石油ストーブのそばをすすめられ、腰を下ろす。

 「いつもなら11月くらいから一番の書き入れ時になる。年末まで店は人でいっぱいになって、入りきれないほどになるんですが…」

 創業150年の節目を迎えた県内屈指の老舗かまぼこ店「丸う田代」(小田原市)の5代目、田代勇生社長(66)は2カ月たったいまも「まだ何も決まっていない」と繰り返し、肩を落とした。

 メインバンクから、口座を止めると「最後通告」を受けたのは9月30日のことだった。既に2月末の時点で「4月以降は融資を続けられない」と言われていた。借入金の返済を6カ月猶予してもらい、他の金融機関を巡り融資交渉を続けたが糸口は見つけられなかった。

 「メインバンクが追加融資を打ち切るという話が行き渡っていて、どうにもならなかった」

 これまでも厳しい経営が続いてきたが、2月以降の新型コロナウイルス感染症の影響を受け、観光地の来客は激減、土産物の売り上げが完全に剝がれ落ち、最後の引き金となった格好だ。

 「倒産」が避けられない状況に追い込まれ自己破産の申請を決意するも、容易ではなかった。

 「新たに申請費用として数百万円が必要になったのです」

この記事は有料会員限定です。

月額980円で有料記事読み放題。詳しくはこちら

刻む2020に関するその他のニュース

経済に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング