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大根の出荷価格低迷受け 三浦の農家がセロリ栽培に挑戦

経済 | 神奈川新聞 | 2020年12月7日(月) 11:33

初めて栽培するセロリの育ち具合をチェックする宮川さん=三浦市

 三浦市内の農家が、今年からセロリの栽培に取り組んでいる。大根など主要作物の出荷価格が落ち込む中、三浦市農協(初声町下宮田)の指導を受けながら試験的に栽培。始めたばかりで課題も多いが、関係者は「新しい特産品に育ってくれれば」と期待を寄せている。

 三浦市南部の高台に位置する宮川直洋さん(41)=宮川町=の畑で、約100平方メートルに青々としたセロリが育っている。

 セロリは同市農協が1センチほどの苗を種苗業者から取り寄せ、10センチほどに育てて約20軒の農家に配った。1・8ヘクタールの畑を耕す宮川さんはそのうちの一軒で、9月中頃に苗を植え、乾燥させないよう光を遮るなどの作業を重ねて50センチほどまで成長させた。さらに約70センチぐらいまで育ててから出荷する予定だ。

 温暖な気候に恵まれた三浦市は全国でも有数の大根の産地だが、近年は品種改良が進んで産地間競争が激しい。さらに今年は台風の影響も受けず生育が順調なのに加え暖冬などで出荷価格が下落。同農協によると、平年の半値程度に落ち込んでいるという。

 厳しい経営環境を少しでも改善しようと、農協が音頭を取り、代替作物としてセロリの栽培に挑戦することになった。岩野仁営農課長は「アブラナ科の大根と異なるセリ科のため連作障害にならず、他産地とも出荷時期が競合しない」とセロリを選んだ理由を説明する。市内では数軒が栽培してきたが、まとまって取り組むのは初めてという。

 苗を育てるのが大変だったり、脇芽を取るといった想定外の手間もかかったりしているが、「実際に育てながら課題を解決していきたい」と岩野課長。宮川さんは「今後も大根の栽培は厳しいだろう。農協の指導を受けながら、活路を見いだしたい」と真剣な表情だった。

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