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決算
自動車部品メーカー襲ったコロナ禍 受注減「底打ち」も…

経済 | 神奈川新聞 | 2020年12月3日(木) 05:00

9月中間、5社営業赤字

 県内自動車部品各社の2020年9月中間連結決算は、激しい受注減に見舞われ、大幅な減収、減益で折り返した。下期は各社とも改善を見込むもののV字回復とは言いがたく、通期予想でも2桁の減収が避けられそうにない。

県内の主な自動車部品メーカーの中間決算(上段)と通期予想(下段)

 「底を打ったと言えるが、本格回復とは到底言いがたい状況」。県内の大手自動車部品メーカー幹部はそう明かす。

 主な6社のうち、5社が営業赤字、純損失で上期を終え、21年3月期の通期予想でも4社は最終赤字を見込む。うちユニプレス(横浜市港北区)、ヨロズ(同)、河西工業(寒川町)の3社は2期連続の最終損失の予想を公表している。

 新型コロナウイルス感染症の影響を受けた中間決算の4~9月期は、国内外で緊急事態宣言などが出され、部品の流通が滞り生産を直撃。さらに販売店も休業を余儀なくされ、消費者の購買意欲も落ち込んだ。

 いまは生産部門への影響はほぼなくなったが、需要減と消費の減退への余波は下期にかけても続く見通しだ。

業績見通しに明暗

 各社が発表した21年3月期連結業績予想によると、商用車向けを主力とする部品メーカーは営業黒字に転換、乗用車向け部品メーカーは2期連続で営業・純損失となるとし、業績見通しに明暗が分かれている。

 
 

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