キリンビール横浜工場 九鬼理宏工場長
新型コロナウイルス感染拡大により、苦境に立たされるビール業界。今夏は7月の長雨の影響もあり、ビール類の販売不振は続く。果たして、復調の兆しはあるのか。3月にキリンビール横浜工場長に就任した九鬼理宏氏(56)に聞いた。
─ビール類の販売が振るわない。
「新型コロナの影響で、酒類事業全体の売り上げは前年に比べると大きく落ち込んだ。特に業務用ビールは、外食産業の休業や営業自粛で樽(たる)や瓶の製造自体が減った。一方、自宅で飲む人が増えたことで家庭向け缶商品の製造量は増えている」