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ひばりゆかりの磯子で熱唱 加藤登紀子、逸話も語る

カルチャー | 神奈川新聞 | 2017年3月16日(木) 11:44

加藤登紀子(左)と美空ひばりの長男・加藤和也
加藤登紀子(左)と美空ひばりの長男・加藤和也

 横浜市磯子区出身の歌手美空ひばりと、フランスのシャンソン歌手エディット・ピアフの名曲を加藤登紀子(73)が歌うコンサート「人生の始まりと終わり ひばりとピアフ」が6月11日、東京・オーチャードホールで行われる。公演に向け、「ひばりさんゆかりの地で歌いたい」という加藤の思いを受け、今月8日に「横浜市磯子区民文化センター 杉田劇場」(同区杉田)でプレイベント「美空ひばりを語り歌う」が開かれた。8歳だった美空が幕あいに歌っていたという逸話のある「杉田劇場」(1950年に閉館)の名を継いだ舞台だ。

 加藤は昨年、ピアフを歌い継ぐコンサートを日本とフランスで開催。今年は「ひばりとスズメ(ピアフの愛称)を、トキが歌う」と意気込み、国民栄誉賞を受賞した大歌手と向き合うことを決めた。

 1月には、「丸山市場」など昭和の歌姫が生まれ育った地を歩いた。美空とは一度だけメーク室で隣になったことがあると言い、「あなたの『ひとり寝の子守唄』を歌わせていただいていますよ、と声を掛けていただいた。大事な思い出」と目を閉じた。

 美空の息子で、「ひばりプロダクション」社長の加藤和也(45)も見守った杉田劇場では、闘病を乗り越えた美空が88年4月に東京ドームで行った「不死鳥コンサート」で歌った「終りなき旅」を熱唱。大空に羽ばたくような歌声で観客を魅了した。

 東京公演の問い合わせはトキコ・プランニング電話03(3352)3875。


拍手に応える加藤
拍手に応える加藤
 
 

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