他にはない神奈川のニュースを!神奈川新聞 カナロコ

  1. ホーム
  2. ニュース
  3. カルチャー
  4. 湯立獅子舞後世へ 箱根町、3年かけ伝承調査へ

湯立獅子舞後世へ 箱根町、3年かけ伝承調査へ

カルチャー | 神奈川新聞 | 2017年3月7日(火) 02:00

国の選択無形民俗文化財「湯立獅子舞」=箱根町宮城野、2016年7月撮影
国の選択無形民俗文化財「湯立獅子舞」=箱根町宮城野、2016年7月撮影

 地域に根付く文化遺産の価値を再確認しようと、箱根町は2017年度、国の選択無形民俗文化財「湯立獅子舞」の調査に乗り出す。3年間の調査で町へ伝わった経緯などを調べるとともに、後世への継承方法も模索する。

 町教育委員会生涯学習課によると湯立獅子舞は1776年、現在の山梨県富士吉田市の萱沼儀兵衛によって伝えられたとされる。七つの舞で構成され、獅子が振りまく湯しぶきを浴びると無病息災で過ごせると言われている。

 現在、静岡県御殿場市沼田地区のほか、箱根町の仙石原、宮城野地区で継承され、同町では両地区の保存会が、祭礼などで披露している。

 今回の調査は、湯立獅子舞の歴史的価値などを明らかにするのが目的。伝わった経緯や所作の意味合いなどを調べる。また、保存会会員らへの聞き取りを通して、稽古の移り変わりなどを記録することで、継承に生かしたい考えだ。

 民俗芸能の研究者ら10人程度が調査に参加する見通し。17年度予算案に200万円を計上した。町教委は「湯立獅子舞の意義が分かることで、その魅力や評価が高まる」と調査への期待を話した。

 
 

伝統芸能に関するその他のニュース

カルチャーに関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング