川崎市出身の詩人で童謡作家、故小黒恵子さんの自宅敷地にある「小黒恵子童謡記念館」(同市高津区)で26日、4月1日のリニューアルオープンを記念したコンサートが開かれた。地域の合唱団が小黒さんが作詞した童謡を歌い、1カ月後に控えた記念館の再出発を祝った。
小黒さんはNHK「みんなのうた」で発表した「モンキーパズル」など約800曲以上の作品を残した。記念館は自宅を改築し1991年に開設した。
2014年4月に没後、その遺贈を受けた市が「童謡文化体験の場」として活用するために一部改修。約3年ぶりのオープンに向けて記念コンサートを企画した。
1階ホールには約100人の市民が詰め掛けた。ピアノ伴奏に合わせ、児童合唱団なかよしくらぶが「ジャガイモジャガー」などを元気よく披露。梶ケ谷いこいの家で練習するフラワーコーラスも伸びやかな合唱を響かせた。
小学3年の長女優里花さんが合唱団に参加した高津区の会社員行方秀和さんは「小黒さんは生き物を大切に思うすてきな歌が多い。子どもたちに歌い継いでほしい」と話していた。