横浜市の歴史や自然などの魅力を伝えようと、市とショートショート実行委員会が共同制作したショートフィルム(短編映画)「一粒の麦」が完成し、16日から同市西区の映画館で公開される。米女優シャーロット・ケイト・フォックスさんが主演を務め、横浜の老舗ベーカリーのパン職人として奮闘する姿を描いた。
フォックスさん演じるフランスのパン職人絵里子が、店主役の柄本明さんに反発しながらも、パン作りを通して互いを認め合うようになるというストーリー。17分59秒。
ロケ地には、モデルとなった元町のウチキパン(中区)や山下公園(同区)、寺家ふるさと村の麦畑(青葉区)などが選ばれ、開港の歴史を感じられる市心部の街並みから、自然豊かで都市農業も盛んな郊外部まで、横浜の幅広い魅力を紹介した。
撮影は昨年10月にほぼ1日で行われたといい、フォックスさんは「横浜に来るのはとても好き。映画にも横浜の魅力が詰まっている」と振り返る。実行委代表でプロデューサーを務める俳優の別所哲也さんは「横浜は開港でさまざまな文化を取り入れてきた。今度はこの映画が横浜の魅力を世界に運ぶ役割を果たせれば」とコメントした。
16日からブリリアショートショートシアター(西区)で開催されるアジア・プログラムの中で上映される(有料)ほか、実行委の公式サイトでも全編公開されている。6月には国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2017」で公開予定。
問い合わせは実行委電話03(5474)8844。