漫画家の作画技術やツールを紹介する「『描く!』マンガ展」が23日から、川崎市市民ミュージアム(同市中原区)で開かれる。戦後に活躍した巨匠や、今も最前線を走る漫画家らの原画や資料約450点を展示。技法を学べるワークショップや映画上映も行われる。
企画展では、あずまきよひこさんやさいとう・たかをさんら現代漫画家8人の原画などを展示しながら、独自の描線や画面構成といった技術を解説。手塚治虫さんや石ノ森章太郎さんといった著名な漫画家5人の子ども時代やデビュー前後の貴重な作品も並ぶ。アナログから最新のデジタルツールまで、漫画制作に使う道具も一挙に紹介する。
会期中は関連イベントとして、キャラクターの描き方やコマ割りの仕組みなど、漫画の基本をプロから学べるワークショップを多数開催。漫画家の日常や舞台裏を取り上げた映画上映も企画している。
同ミュージアムは「ファンが楽しめるだけでなく、絵を学んでいる人にも参考になるはず。プロの技術を間近で見てもらえれば」と来場を呼び掛けている。
9月25日まで。イベントの一覧はホームページに掲載している。問い合わせは、同ミュージアム電話044(754)4500。