バイオリン奏で熊本被災者支援
大谷さん慈善公演
熊本地震の被災者を支援しようと、バイオリニストで市文化大使の大谷康子さんが2日夜、川崎駅前の地下街アゼリアでチャリティーコンサートを開き、約300人が美しいメロディーに聞き入った。
大谷さんは、「熊本には公演に何度も訪れたことがある。少しでも被災地の役に立てば」と話す。小山さゆりさんのピアノに合わせ、クラシックの名曲のほか熊本民謡「五木の子守唄」「おてもやん」などを1時間余り演奏。名器ストラディバリウスの甘い音色を響かせた。
大谷さんは、東京交響楽団で長年、ソロ・コンサートマスターを務め、全国の病院などで慰問演奏もしている。この日の着席券の売り上げや募金の計28万971円は日本赤十字社を通じて被災地に送られる。
被災地復興願い慈善コンサート
大槌町と熊本に義援金
川崎市多摩区のジャズピアニスト太田昌宏さん(49)の呼び掛けで続く「第12回東日本大震災復興支援チャリティーコンサート」が、同市麻生区の市黒川青少年野外活動センターで開かれた。約150人が演奏に耳を傾け、被災地の復興を願った。
太田さんの義理の妹が岩手県大槌町出身で「被災地のために何かできないか」と、震災直後から開催している。
5月29日のコンサートでは、県立多摩高校吹奏楽部のほか太田昌宏バンドが演奏を披露。センター職員や市民らでつくる「黒川フォレスト合唱団」も、被災地復興と黒川の豊かな自然を残そうとの思いを込めたオリジナル曲「希望の大地」を歌い上げた。
6万6340円の募金が集まり、義援金として大槌町と熊本に送られた。