1. ホーム
  2. ニュース
  3. カルチャー
  4. 色鮮やかな初摺がずらり 東京・六本木で浮世絵展 体験講座も人気

色鮮やかな初摺がずらり 東京・六本木で浮世絵展 体験講座も人気

カルチャー | 神奈川新聞 | 2016年6月1日(水) 02:05

「六十余州名所図会 江戸 浅草市」(1853年)の初摺(左)と後摺 歌川広重大判錦絵 嘉永6年(1853年) 原安三郎コレクション
「六十余州名所図会 江戸 浅草市」(1853年)の初摺(左)と後摺 歌川広重大判錦絵 嘉永6年(1853年) 原安三郎コレクション

 歌川広重の最晩年の代表作「名所江戸百景」と「六十余州名所図会」の全作品が、サントリー美術館(東京都港区)で12日まで公開されている。

 「原安三郎コレクション 広重ビビッド」と題した展示は、「初摺(しょずり)」で構成されていることが特徴。初摺は、絵師と摺師が色彩の出し方などを話し合いながら進めるため、後摺よりも絵師の意図を感じられるという。本展では「六十余州名所図会 江戸 浅草市」(1853年)の初摺と後摺が並んでおり、色味の違いなどを鑑賞できる。

 「名所江戸百景」は、江戸市中および郊外の名所が主題で、ゴッホの作風に影響を与えた「亀戸梅屋舗」(57年)や、「王子装束ゑの木 大晦日の狐火」(57年)などで構成。広重の目を通した大江戸観光ができると人気だ。

 東海道・北陸道など「五畿七道」の名所をテーマにした「六十余州名所図会」では、美しいグラデーションを生み出す「拭きぼかし」と呼ばれる技術が見もの。海面や川面、空の表現に深みがあり、来場者は真剣なまなざしで見つめていた。

 山梨から訪れた男性(64)は、「初摺と後摺。摺りの違いで印象がずいぶんと変わる。160年近く前の作品なのに色が鮮やかに残っていて、作者の深い思いが伝わってきた。見応えがあった」と話していた。

 両シリーズとも初摺の中でも初期の作品ばかり。色は特に紫色を残すことが難しいが、保存状態が良く展示では細かな陰影も楽しむことができる。



 展示期間中は、体験型ミニレクチャー「はじめてひらく 美のとびら」シリーズ「浮世絵の巻き」を実施している。浮世絵の歴史や、モチーフにされてきた歌舞伎役者、女性、名所などについて説明。また、版木レプリカを使った一色摺りの体験もできる。

 「版画や浮世絵のダイナミックさが大好き」という女性は、一色摺りを体験し「子どものころ、図工の時間を思い出して楽しかった」と笑った。同企画は5日にも行われる。午前11時、午後1時、午後3時から。問い合わせは、美術館の代表電話03(3479)8600。


体験型ミニレクチャー「はじめてひらく 美のとびら」シリーズで浮世絵の歴史を学ぶ
体験型ミニレクチャー「はじめてひらく 美のとびら」シリーズで浮世絵の歴史を学ぶ

一色摺りを体験する女性
一色摺りを体験する女性


浮世絵に関するその他のニュース

カルチャーに関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング