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首都防衛の要塞巡る 横須賀で走水低砲台跡ガイドツアー

カルチャー | 神奈川新聞 | 2016年5月29日(日) 02:00

カノン砲を据え付けていた砲座跡を見学する参加者=横須賀市の走水低砲台跡
カノン砲を据え付けていた砲座跡を見学する参加者=横須賀市の走水低砲台跡

 横須賀市が5月から公開した近代化遺産「走水低砲台跡」(同市走水)で28日、専門のガイドが案内する見学ツアーが行われた。市内や横浜などからの参加者約40人が、東京湾の浦賀水道を望む丘に点在する砲座や弾薬庫跡で明治から昭和の歴史に思いをはせた。

 1886(明治19)年に旧陸軍が整備した同砲台は、猿島や千代ケ崎などとともに首都防衛にあたった東京湾要塞(ようさい)と呼ばれる施設の一つ。長く立ち入り禁止だったが、市が観光資源として整備。ガイド付きのツアー限定で公開した。

 地元を対象にツアーを募集したのは初めて。猿島公園専門ガイド協会(小西文雄会長)の4人が案内し、27センチ加農砲(カノン砲)を据え付けていた砲座4カ所、れんが造りの弾薬庫2棟、兵舎1棟などが残る約1ヘクタールの敷地を約40分かけて見学した。

 参加した女性(75)=同市大津=は「日本の貴重な遺産を間近に見られて感激した。海が間近で景色もいい」と満足そうだった。

 同砲台跡は1934(昭和9)年に実戦での使用をやめ、陸軍重砲兵学校の演習用として終戦まで稼働できる状態だったという。市が昨年11月からことし4月、樹木伐採、階段設置、ガイドブック作成など計約5100万円をかけて観光施設に再生した。

 
 

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