
マティスが認めた色彩の画家・青山義雄氏(1894~1996年)の没後20年展が茅ケ崎市東海岸北の市美術館で開かれている。6月5日まで。
青山氏は横須賀に生まれ、102歳で亡くなる晩年の10年は茅ケ崎に暮らした。27歳のときに横浜からパリへ渡航。結核を患い南仏での療養中にマティスに「この男は色を持っている」と見いだされ、以来師弟の縁を結んだ。
会場には、戦前戦後を通じ人生の半分以上を過ごしたフランスのカーニュやニースの陽光あふれる風景を、青山ブルーとも呼ばれる鮮やかな色彩で描いた初期から晩年までの作品約70点を展示。中でも晩年に描いたマティスが眠る墓の近くにあるバラ園を描いた作品は鑑賞者を幸せな気分に誘う。
5月7日午後1時からは、女優の五大路子さんによる青山氏の随筆の朗読とコレクターによる座談会も予定される。
原則月曜休館。観覧料一般500円、大学生300円。高校生以下と市内在住の65歳以上は無料。問い合わせは、同美術館電話0467(88)1177。