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シニア女優熱演 酸いも甘いも…

カルチャー | 神奈川新聞 | 2016年3月24日(木) 02:00

本番に向け練習に励む参加者ら=おださがプラザ
本番に向け練習に励む参加者ら=おださがプラザ

 60歳以上の女性を対象とした俳優講座が昨年9月から、相模原市南区のおださがプラザで開かれている。連続講座でギリシャ悲劇「オイディプス」をモチーフに演劇制作に取り組み、最終回の今月26日には発表会を開く。前日の25日には公開の通し稽古も実施。人生経験豊富な女性たちが心と体を解放し、「シニア女性のパワーを見てほしい」と稽古に汗を流す。

 講座は、市民文化財団の主催で、今年で3回目。全国で60歳以上の女性を対象にした演劇講座を展開する演出家、倉品淳子さんを講師に、市内外から集まった19人が発声、ダンス、せりふ回しなど練習を重ねてきた。

 披露する芝居は、構成演劇というスタイル。明確なストーリーはなく、参加者が原作からイメージした寸劇やダンスをつなぎ合わせて、一つの作品を作り上げる。

 オイディプスは、両親を知らない主人公が、かつて受けた神託通り、知らずに父親を殺し、母親と結婚。真相を知った母は自殺し、主人公は自らの両目をえぐり取り、諸国を放浪するという物語。

 離婚経験者や、子どもが引きこもりなどさまざまな背景を持ったシニア女性たちは、自身の経験と重ね合わせ、オリジナルシーンを考案した。悲劇がモチーフだが、いくつかの場面の後に感想などを「運命を 信じるなんて あほらしい」「洗濯機 消したい 過去を洗いたい」といった川柳に詠み込むコミカルな場面を織り交ぜたりしている。

 参加者たちが家事をこなすダンスでは、「オイディプスの母のように秘密を持っていても、私たちは死なず、秘密を抱えて日常を生きていく」というメッセージが込められる。

 参加者の大澤春子さん(70)=大和市=は、現在がん治療中。「演じている間は自分のことを忘れられ、気持ちを整理できる演劇は、一種のカウンセリング。年齢に関係なく一生懸命な姿を見てほしい」と話している。

 26日の発表会は、整理券の配布が終了。25日は午後3時から見学ができる。問い合わせは、おださがプラザ電話042(741)7497。

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