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世界の土の持ち味生かす 陶芸家・中里隆さん個展

カルチャー | 神奈川新聞 | 2016年3月19日(土) 02:00

1年の3分の2は海外で制作。「時差ぼけにならないのが取りえ」という中里隆さん=横浜高島屋
1年の3分の2は海外で制作。「時差ぼけにならないのが取りえ」という中里隆さん=横浜高島屋

 佐賀県唐津市に窯を構え、活躍している陶芸家の中里隆さん(78)の個展「中里隆 作陶展」が、横浜駅西口の横浜高島屋美術画廊で開かれている。自由な発想が魅力の花器や皿など26点が並ぶ。22日まで。入場無料。

 中里さんは父である十二代中里太郎右衛門(たろうえもん)(無庵)のもとで10年にわたって厳しい修業を積んだ。その後は素材の持ち味を生かした作品や種子島、アジア、欧米などを回り、その土地の土で作った作品などを制作してきた。会場にも米国、デンマーク、韓国で作った作品が並ぶ。

 現在も1年の3分の2は海外で制作し、人々と交流を深めている。「意識して変えようと思ってはいないが、出来上がったものはちょっとずつ変わる。材料も窯も違う。考え方もいろいろ。多くの人が集まってきて、1カ所で固まっているわけではないのが魅力」と中里さん。

 各国で過ごして、日本の食器の豊かさをあらためて感じたという。「焼き物に限らず、漆塗りの食器なども組み合わせて使う。まん丸や四角、背の高いもの、低いものとさまざま。食事ごとにこれほど多くの食器を使うのは日本だけ」。古唐津と呼ばれる伝統を引き継ぐ意識はないが、現代ならではの器を作りたいという。そんな思いで作られた器には温かさが漂う。

 中里さんは19日は在廊予定。問い合わせは横浜高島屋電話045(311)5111。

 
 

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