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昭和30年代の湯河原描く 町の風習後世に 絵屏風制作企画が始動

カルチャー | 神奈川新聞 | 2016年1月14日(木) 02:00

 町の風習や光景を後世に伝えると同時に多世代の交流につなげようと、湯河原町で、昭和30年代の町の様子や人々の暮らしぶりを屏風(びょうぶ)に描く「ふるさと絵屏風」の制作プロジェクトが始まっている。絵の参考とするため、昨年12月ごろから町内のお年寄りらに「今も目に浮かぶ光景」「懐かしい音」など5項目からなるアンケートも実施した。町や慶応大学が連携した取り組みで、今年12月の完成を目指す。

 病気になる前の状態「未病」について同大や町などが協力して取り組む研究開発プロジェクトの一環。プロジェクトでは、地域の中で世代間の交流を深めることがストレス軽減や活動的な行動につながり、未病対策にもなるとしている。

 年代設定は現在の湯河原町が昭和30(1955)年に旧湯河原町、旧吉浜町、旧福浦村の2町1村で合併して誕生したことなどから決定。制作に用いる屏風のサイズは未定だが、2枚組にして当時の2町1村を東西に分けて描く予定だ。

 作画は同大側が中心となり、湯河原町の絵画サークル「湯河原美術協会」などが協力する。アンケート結果を集約し、本年度内に構図を決め、2016年度に入ってから下書きや、色付けを行っていく方針だ。

 完成品の展示場所などは検討段階だが、町立小学校3校向けにレプリカの作製も考えており、教育機関との連携も図っていきたい考えという。

 町地域政策課は「町の風習などは地域の財産。後世に伝えるきっかけにしたい。世代を超えた交流の機会にもつながってほしい」と期待している。

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