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響け友好20年の調べ

カルチャー | 神奈川新聞 | 2016年1月1日(金) 14:55

若い演奏家でつくるテアトロ・ジーリオ・オーケストラ(同オーケストラ提供)
若い演奏家でつくるテアトロ・ジーリオ・オーケストラ(同オーケストラ提供)

 川崎市と韓国・富川(プチョン)市の友好都市協定調印から20周年を迎える今年、若い音楽家でつくる川崎のオーケストラを送り出し、現地の楽団と共演させる企画が持ち上がっている。両市長の相互訪問など多彩な記念事業が予定される中、音楽を通じた友情の架け橋として親善ムードを盛り上げる。

オーケストラ共演韓国・富川と市

 市内の文化団体や市民団体、大学でつくる実行委員会が昨年10月に発足。昭和音楽大(麻生区)の卒業生を中心に結成された「テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ」の演奏家60人前後を7月に送り出し、富川市フィルハーモニーオーケストラとの共演や市民交流の合唱での合同演奏などを準備している。
 2010年4月創設のジーリオ・オーケストラは平均年齢25~26歳。年4回の主催公演のほか、オペラやミュージカルなど市内外での公演は多岐にわたっている。同実行委は「結成6年目のオーケストラにとって初の海外公演。『音楽のまち・かわさき』として若い才能を応援するとともに、富川市との友好20年を機に音楽分野で交流を深められれば」と話す。
 友好10周年の時には富川市フィルがミューザ川崎シンフォニーホール(川崎駅西口)で演奏した経緯もある。今後、公演を行う会場や曲目などを富川市側と調整し、7月の訪韓前には渡航費の一部に充てるためチャリティーコンサートを川崎市内で行う予定だ。
 川崎市が国内外の8都市と結ぶ姉妹都市・友好都市のうち、富川市は市民レベルの交流から発展し両市の協定に結びついた唯一のケース。1991年に川崎を訪れていた富川市の大学教授に相談し、在日コリアンが多く住む桜本の商店街役員が同年3月に富川市を訪問。商店街同士の付き合いから市民の文化、芸術分野の交流に発展し、96年の友好都市協定締結に至った。

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