三浦半島4市1町の魅力を紹介する初の広域観光プロモーション動画「三浦半島に行こう」が完成した。美しい海岸線や文化財、産業などを収め、外国人観光客向けに多言語の字幕とした。大みそかの31日、鶴岡八幡宮(鎌倉市雪ノ下)の特設ビジョンで本格的にお披露目される。
2013年秋に始まった同半島サミットを契機に、4市1町(横須賀市、鎌倉市、三浦市、逗子市、葉山町)などでつくる「三浦半島観光連絡協議会」(会長・吉田雄人横須賀市長)が国の交付金約796万円を活用して制作した。
四季ごとのダイジェスト版(各15秒)と5市町別の完全版(各1分)をつくり、英語や中国語など5カ国語(6言語)の字幕対応とした。協議会事務局は「シンプルなナレーションと最小限の字幕にすることで、言葉ではなく映像の印象で観光客らに訴えかけたい」としている。
同協議会によると、14年度の4市1町の年間観光客数は約1494万人。エリア最大の観光地、鎌倉から三浦半島全域へ足を伸ばしてもらおうと、毎年約250万人の初詣客でにぎわう鶴岡八幡宮での放映を決定。12月31日から2016年1月5日まで、ダイジェスト版を延べ162回放映する。
16年1月中旬をめどに、JR逗子駅前広場や東京湾フェリーの船内など計8カ所に設置を進めているデジタルサイネージ(電子看板)でも配信開始の予定。動画は三浦半島観光サイト「LAUMI」でも公開している。