米国人監督が沖縄戦の実情に迫ったドキュメンタリー映画「沖縄 うりずんの雨」の上映会が5日、鎌倉市佐助の鎌倉恩寵教会で開かれる。
ジャン・ユンカーマン監督は、沖縄の地上戦で生き残った元米兵や元日本兵、当時の住民に取材。米国立公文書館が所蔵する米軍の記録映像を交え、沖縄戦の実態をあぶり出す。沖縄が日米両国に強いられてきた戦後の米軍占領、基地の集中、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設など、差別と抑圧の歴史と、住民たちが抱える怒りと失望の根源に迫る。
「うりずん」は、沖縄の方言で沖縄戦と同時期の3~5月ごろを指す言葉。戦後70年の今も沖縄には、この時期に戦争の体験から体調を崩す人がいるという。 主催する住民グループ「岐れ路の会」は「私たちがいかに沖縄の歴史を知らないか思い知らされ、無関心でいいのかと問い掛ける作品」と話し、来場を呼び掛ける。
午前10時と午後2時の2回上映。大人千円、中高生500円。