
大きく変化しているアフリカの文化、歴史、自然などに理解を深めるイベントが15日、横浜市旭区の星槎中学高等学校(金子肇校長)で開かれた。同校生徒が1年がかりで準備した研究展示や舞台、アフリカ各国の大使館コーナーなど、50以上のブースを開設。講演会や討論会などさまざまな企画も行い、多くの来場者がアフリカとの出会いを楽しんだ。
「SEISA Africa・Asia Bridge2015」と題して、公益財団法人「世界こども財団」、同校などが主催。開会式には、アフリカ17カ国の代表も出席し、ナイジェリアのベッロ・カゾレ・フセイニ公使が「距離の遠さを気にせず、人間として交流を深めましょう」と呼び掛けた。
生徒のブースでは、映像と寸劇でエチオピア、ケニア、コンゴの旅を紹介したり、謎解きや迷路など意欲的なブースが並んだ。中学総合1組の1~3年生42人はアフリカ民話の舞台上演に挑戦。「1年がかりでアフリカ民話を調べ、その中からみんなで選んだ」のは、村人の助言に従わなかったため森の悪魔に殺されてしまう農民の物語「ハンマン」。生徒たちは複数のキャストで舞台に立ち、来場者の拍手を浴びていた。
星槎国際高校3年の男子生徒(18)が「アフリカと深く関わり信頼の輪を一層広げます」などとする「SEISA Africa・Asia Bridge 子ども宣言」を読み上げ、採択された。