県内最大規模の美術公募展「第71回ハマ展」(横浜美術協会主催)が4日、横浜市民ギャラリー(同市西区)で始まった。15日まで。入場無料。
同展は、同協会が創立された1919年に始まった「横浜美術展」が前身。戦争で中断したが、46年に再開し、市民に親しまれてきた。日本画家の故中島清之(きよし)さんやことし1月に亡くなった洋画家の江見絹子さん、現在も活躍中の写真家、常盤とよ子さんなど、横浜ゆかりの芸術家たちが出品していた歴史ある公募展だ。
ことしは洋画、日本画、彫刻立体、写真の4部門で、617人による620点の力作を展示。彫刻立体部の竹村真理子副会長は「以前は彫刻というとブロンズや粘土で人体像を作るイメージだったが、最近は素材もモチーフも自由な発想の作品が多くなった」という。会場には異なる素材を組み合わせたり、カラフルに着色したりした彫刻作品が並ぶ。
久保田晃二会長は「横浜は絵画人口が多い。画題や画風に偏りがなく、さまざまな作品が寄せられるのがハマ展の特徴」と話した。
8日午後1~3時、各部門で会員による作品講評会を行う。申し込み不要。
問い合わせは、同協会電話045(681)5158。