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鶴見の風景収め20年 男性写真家が歳時記出版

カルチャー | 神奈川新聞 | 2015年10月15日(木) 03:00

「つるみ区カレンダー」と出版した本を手にする若林さん=横浜市保土ケ谷区
「つるみ区カレンダー」と出版した本を手にする若林さん=横浜市保土ケ谷区

 横浜市鶴見区の歳時記を一冊に-。区が発行する「つるみ区カレンダー」のカメラマンを長年務めた、写真家の若林のぶゆきさん(75)=同市保土ケ谷区=が「横浜つるみ区カレンダー撮影20年の記録」(パレード)を出版した。区内をくまなく撮り歩いた風景が、白黒写真で愛情たっぷりに記録されている。

 区からカレンダー用の撮影を依頼されたのは1996年版から。当初は納税への理解を深めてもらうための贈呈用だったが、写真が評判を呼び、販売されるようになった。2015年版まで毎年、鶴見川花火大会、總持寺、三ツ池公園などの四季を撮り続けた。そうした約250枚が一冊に収録されている。

 「最も記憶に残る」と話すのは、02年版4月に掲載された正行寺(鶴見区駒岡)の満開の八重桜。撮影後、しばらくして枯れたという。「カメラの前で、最後の力を振り絞って咲いていたかのようだった」と振り返る。

 3年くらいしか続かないのでは、と始めた仕事は、結局20年に及んだ。鶴見区内はそれほど詳しくはなかったが、最高の一枚を求めて同じ場所に何度も足を運んだこともあった。

 若林さんは「昔はごみが多く、掃除をしてから撮影したこともあった」と懐かしみ、「工場地帯を走る鶴見線など、隠れた観光地が多い。この本をきっかけに、区外の人たちも訪れてほしい」と話す。

 四六判112ページ、1620円。問い合わせはパレード電話03(5456)9677。

 
 

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