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川崎経済界がバックアップ
映画づくりで絆深く 日本・ラオス外交樹立60周年

カルチャー | 神奈川新聞 | 2015年10月12日(月) 03:00

初の日本ラオス合作映画の制作を発表する山田日本ラオス映画委員会委員長(右)ら。隣は主演の井上雄太さん=川崎商工会議所
初の日本ラオス合作映画の制作を発表する山田日本ラオス映画委員会委員長(右)ら。隣は主演の井上雄太さん=川崎商工会議所

 日本とラオスの外交関係樹立60周年を記念して、川崎の経済人や日本ラオス協会などが映画「サーイ・ナームライ~流れゆく龍(りゅう)の村で」を制作することを決め、11月にラオスで撮影に入る。日本ラオス合作の映画としては初作品となるといい、関係者は「映画づくりを機に両国の友好が50年、100年と続き、一層進むことを期待している」と意気込む。

 映画産業が育たなかったラオスでは、2008年にタイとの合作映画を皮切りに海外留学から帰国した若者たちが年に2、3本の映画を制作している程度という。その若者らの「世界で見てもらえる映画を作りたい」との思いを受け、ラオス商工会議所と協力協定を結んでいる川崎商工会議所の山田長満会頭が委員長となり、日本ラオス映画委員会をつくって支援することになった。

 タイトルはラオス語で「川の流れ」の意。1971年に日本などの協力で完成したナムグムダムの建設のための調査に当たり、不慮の事故で亡くなった日本人青年をモチーフにした。60年当時、ナムグム川で同青年とラオス人女性の出会い、伝統的な村落での習慣や文化などにふれあいながら、絆を深めていくというストーリー。同国の美しい景色や自然も映像で紹介していく。

 主演は、映画初出演の俳優、井上雄太さん(25)とラオス人モデルのティダー・シッティパサイさん(22)。映画監督で日本映画大学准教授の熊澤誓人さんがメガホンを取り、両国を中心とした制作スタッフが名を連ねている。オールラオスロケで、ほぼ9割をラオス語で撮影。来年3月以降にラオスで、4月以降に日本での上映・劇場配給を目指す。

 ラオスに住むプロデューサーの森卓さんらとともに会見した山田会頭は「川崎は四つのシネコンがあり、唯一の映画大学もあり、映画文化が多彩な『映像のまち』。ラオス国立大と姉妹大学の専修大もあり、ラオスの方が多く住んでいる。合作映画作りを川崎の経済界を挙げて応援し、友好を深めていきたい」と話している。


主演のティダー・シッティパサイさん
主演のティダー・シッティパサイさん
 
 

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