全国14の地方新聞が開催している音楽コンクールの上位入賞者が一堂に集う「交流の響き2015inかわさき」が19日、ミューザ川崎シンフォニーホール(川崎市幸区)で開かれた。若い才能あふれる14人が出演し、力強い演奏で約600人の来場者を魅了した。
「音楽のまち・かわさき」を推進する川崎市と神奈川新聞社が主催、各新聞社などの共催で11回目。同市の砂田慎治副市長は「ベルリンフィルなど世界の交響楽団が絶賛するこのホールでの経験を生かし、今度はソリストとして戻ってきていただけたら幸いです」とあいさつした。
出演者は、神奈川をはじめ福島、新潟、富山、群馬、埼玉、千葉、長野、静岡、広島、高知、熊本、鹿児島、沖縄の各県代表。ピアノ、バイオリン、ソプラノなど幅広いジャンルで小学4年生から20代の社会人までが腕前を披露した。
最年少は、かながわ音楽コンクールユースピアノ部門で県知事賞(大賞)を獲得した大和市立福田小4年の原田怜君(10)。ショパンの「ノクターン嬰ハ短調遺作KK・IVa/16」などを演奏し、「ショパンの孤独で、離れて暮らす家族を思う気持ちを想像しながら演奏した。満足のいく演奏ができました」と笑顔で話した。