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矢沢永吉「老けてるヒマない」 走り続ける65歳 貫禄のドーム公演に5万人が熱狂

カルチャー | 神奈川新聞 | 2015年9月11日(金) 18:43

東京ドームで自身5度目となる公演を開いた、歌手の矢沢永吉
東京ドームで自身5度目となる公演を開いた、歌手の矢沢永吉

 「オレは老けてないよ。これからも老けない。老けてるヒマがないよ。ステージに立ち続ける」。歌手の矢沢永吉(65)は9日、自身5度目の「東京ドーム」(東京都文京区)の大舞台で集まった5万人に宣言した。

 開演40分前から、待ちきれない観客が「永ちゃん、永ちゃん」と声を上げ始めた。異様な盛り上がりの中、迎えた開演時刻の午後7時。黒塗りの車の扉を開け、さっそうと飛び出す矢沢が、巨大スクリーンに映し出された。カメラを見つけた矢沢は「よろしくお願いします」とひと言。沸き立つドームの天井に「E.YAZAWA」の文字が浮かぶと、割れんばかりの歓声が巻き起こった。


 画面に再び矢沢が登場。ステージ上ではなく、アリーナの外周にその姿はあった。「2015★0905」のナンバーが光る真っ赤なキャデラックのオープンカー。シートにゆったりと腰掛け、誇らしそうに右手を挙げている。ど派手な演出に会場がどよめいた。

 マイクスタンドを振り回して歌う、おなじみのパフォーマンスを何度も披露。白のスーツにリーゼント頭で決めたファンが踊り始める。観客がタオルを空に振り上げて盛り上がる「止まらないHa~Ha」、「愛の叫び」、「ファンキーモンキーベイビー」はメドレーで続けた。一息ついたMCでは、1曲目の「RUN&RUN」マイクを持ち上げた際に、マイクのヒューズが飛び音が半分くらいになったと告白。「普段入らない力が入っちゃった。大丈夫。マイクはいくらでも代わりがあるから。40何年やっているけど、どっかビビっているんだよね。それが生のいいところ」と苦笑いした。


 恋に破れ本牧、横須賀の国道を駆ける「レイニー・ウエイ」を歌い終えると、「今日会場で、久しぶりに好きなバイクに乗る」と再びアリーナに降り、用意されていたバイクにまたがった。威嚇するようにエンジンを吹かせ、客席の合間をぬっていく。大歓声の中を突き進み、バイクのままステージに再登壇。〝ボス〟を迎えたのは、激しいギターが魂を揺さぶる「サイコーなRock You!」のイントロ。火柱が噴き上がる演出で会場をわかせた。

 サプライズはまだまだ終わらない。「ワン・ナイト・ショー」では客の頭上を移動するムービングステージで、ドームの中央へセットごと移動。「ありがとうロックンロール。ロックンロールに感謝しようぜ!」と5万人が見守るど真ん中、月の光のようなスポットに照らされ歌った「古いけど、かっこいい曲」と「苦い涙」を熱唱。伸びやかな歌声で聴衆を魅了した。

 「ミスター・ギブソン」「トラベリンバス」と盛り上がった会場を静めるように、甘いサックスの音で始まった「いつの日か」。ドームの天井に流れる星を投影し、巨大なプラネタリウムに変える演出にため息がもれた。


 やまない声に応えたダブルアンコール。白のハット、白のスーツ上下に銀のストールを巻いた矢沢を大歓声が迎える。メドレーで歌った「止まらないHa~Ha」が奏でられると、竜巻のような風が再来。「カモン!」とあおる矢沢の声に合わせ、観客が赤、黄など色とりどりのタオルを宙に飛ばし盛り上がった。

 還暦以来、6年ぶりのドーム。矢沢は、5万人に6年前と同じ思いをぶつけた――。デビュー37年目の2008年。ステージに立たず、CD発売もしない1年を送った。「キャロルからデビューして、延々走り続けて1回だけ止めました。周りの景色を見てみようと、自分を見つめて」。立ち止まっている間、繰り返し歌ってきた自分は間違っていなかったと確信したという。「オレみたいな人間はライブしてなくちゃ」。

 「また皆で会おうね!」。手書きのメッセージが、スクリーンに映し出された。走り続ける65歳は、進化し続ける。【西村綾乃】



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