旬刊
hideさん楽曲をアートで表現 ギターにペイントなど思い思いに 18日から展覧会
カルチャー | 神奈川新聞 | 2015年9月10日(木) 19:38
X JAPANのギタリスト、ソロとして活躍したhideさん(享年33歳)が生前に残した音源を作品化した楽曲「子 ギャル」からインスパイアされたアート作品を展示する「GRAPHIC BEATS 2015」が18日から、「IID世田谷ものづくり学校」(東京都世田谷区)で行われる。入場は無料。20日まで。
「子 ギャル」 は1998年11月に発売したアルバム「Ja,Zoo(ヤ・ズー)に収める予定だったが、98年5月にhideさんがこの世を去り、仮ボーカルとして録音していたデモ音源しか残されていなかったため、アルバムへの収録を断念していた曲。
再現は困難とされてきたが、初音ミクなどのバーチャルアイドルが取り入れていた歌声合成技術「ボーカロイド」の開発が進み、hideとともに楽曲制作を続けたアーティストのI.N.A.が発起。hideさんが生誕50年を迎えることを記念したアルバム 「子 ギャル」 に幻の楽曲を新曲として入れようと、約2年を費やし完成させた。
展示されるアート作品は、I.N.A.がIID世田谷ものづくり学校内に構える音楽ワークショップ「電脳音楽塾」のスタジオで、アートディレクターのサカグチケンが行った講座の受講生が生み出したもの。また 7月にあった子ども向けワークショップ では「子 ギャル」を聴いた参加者が、ギターにペイントアートを施すなど、楽曲から受けた感情を思い思いに表現。I.N.A.は「受講生のみなさんが表現した、それぞれの『子 ギャル』 を体感しにきて」と呼びかけている。19、20日には完全予約制のトークショーも開く。詳細はGRAPHIC BEATS 2015特設ページ(http://www.pinxrecords.com/schedule/graphicbeats2.html)で確認を。【西村綾乃】