和太鼓の演奏を通じて地域の文化や伝統に触れるイベントが22日、川崎市宮前区宮前平の宮前市民館などで開かれた。日ごろから区内を中心に練習に励む12団体、約250人が勇壮な演奏を会場に響かせた。
出演者らでつくる実行委員会と同区の主催で、毎年開催。17回目を迎えた今回は、地元神社に明治初期から伝わるお囃子(はやし)と里神楽の演目「おかめの手踊り」を、地元の保存会が披露し幕を開けた。
おみこしが登場し華やかで躍動感あふれる「和太鼓チーム親子DON!!」、力強さが際立った「横浜都筑太鼓」、園児たちの懸命さがかわいい「平保育園」など、世代を超えた交流が生まれた。各参加団体の子どもたちによる合同演奏や、地元中学生らが制作した「宮前ねぷた」も披露された。
4年ほど前から太鼓をやっているという児童(11)=同区有馬=は「難しい曲をかっこよくたたけるとうれしい。本番ではリズムも音も合っていたし、声も出せたので120点です」と満面の笑みを見せた。