
1973年に始まり40年以上の歴史を持つ藤沢市民オペラが、開催形態を改めて再出発する。5年に2度という分かりづらい公演回数を、3年に1度に変更。イタリアオペラ指揮者の若手第一人者・園田隆一郎さん(38)を芸術監督に迎え、次回は2017年11月にプッチーニの歌劇「トスカ」を上演する。
市民オペラは藤沢市在住だった指揮者、福永陽一郎さん(故人)が「市文化担当参与」に就任して実現させた。プロのソリストとアマチュアによるオーケストラ・合唱の共演という全国でも初めての試みで、これまでに計22回を開催してきたが、40年以上が経過し、市は新味を出そうと改革に乗り出した。
今後は3年を1サイクルと捉え、1年目は一流のプロが出演する公演を招致する。2年目は演出抜きの「演奏会形式」で公演を実施。3年目に、従来のプロ・アマ共演スタイルの公演を披露する。
この3年間のすべての公演に責任者として関わる園田さんは「歴史ある市民オペラに携わることができ光栄。アイデアもたくさんあるので、3年間で好きなことを思いきりやりたい」と抱負を語っている。
園田さんによる「オペラを100倍楽しむ方法」と題した催しも、9月20日に開催(料金3千円)。来年3月には、次回の市民オペラに出演するソリストのオーディションも行う。
問い合わせは、市みらい創造財団電話0466(28)1135。