今秋に行われる恒例の横須賀福祉寄席に、横須賀市出身で初の真打ちになった朝夢改め三笑亭小夢さん(44)が出演する。主催する横須賀落語愛好会(西村忠会長)は、前座時代から小夢さんを福祉寄席に招くなどバックアップ。西村さんは「ずっと応援してきて、横須賀で初の真打ちになった。最高にうれしい」と、公演を心待ちにしている。
小夢さんは出版社に8年間勤務した後、30歳で落語の世界に入った異色の経歴の噺家(はなしか)。今年5月、真打ちに昇進した。
横須賀落語愛好会はこれまで、入場料の一部を市社会福祉協議会に寄付する福祉寄席に小夢さんを3回ほど招いた。西村さんはさらに、市内各地の老人会などから「誰か噺家さんを呼んで」と依頼されると、小夢さんを連れ歩くように出演させてきたという。
福祉寄席は次回で33回目。小夢さんの「真打ち昇進襲名披露特別公演」という冠をつけた。三遊亭遊吉さん、三笑亭夢花さん(いずれも真打ち)、横須賀出身で二つ目の瀧川鯉丸さん、マジックの瞳ナナさんらも出演する。
10月4日午後1時半開演、会場は市立青少年会館(同市深田台)で入場料は2千円。前売り(1800円)も販売している。問い合わせは西村さん電話090(8590)8916。