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38年ぶり無形文化財指定 秦野「大山灯籠行事」

カルチャー | 神奈川新聞 | 2015年7月22日(水) 03:00

お神酒が供えられた灯籠。25日から路傍で明かりをともす=秦野市鶴巻南4丁目
お神酒が供えられた灯籠。25日から路傍で明かりをともす=秦野市鶴巻南4丁目

 秦野市はこのほど、同市鶴巻地区で伝承されている「鶴巻下部(しもぶ)大山灯籠行事」を重要文化財(重文)に指定した。無形文化財の重文指定は「瓜生野盆祭り」以来、38年ぶり3件目となる。

 大山灯籠は江戸中期に広まった大山阿夫利神社(伊勢原市)に参詣する大山詣での夜間の道中のため、参詣者の道しるべとして各地に建てられていた。

 鶴巻地区の灯籠は高さが2メートル超で、さらに雨よけの覆屋に覆われている。灯籠には明和6(1769)年建立と記されている。地元住民が参詣者のために道を照らす活動が始まった時期は不明だが、灯籠の建立年から少なくとも250年前には行われていたとみられる。

 現在でも同地区では地域住民でつくる保存会が、かつて大山詣ででにぎわった「夏山」と呼ばれる登拝期間(7月27日~8月17日)に合わせ、毎年7月25日に灯籠を組み立てて灯明をともし、8月18日に解体の作業を行っている。期間中は午後6時ごろに会員がろうそくに火を付け、2時間ほど明かりをともす。

 市はこうした歴史や保存の努力の経緯を評価。「貴重な大山献灯習俗であり、この地の大山講を引き継いでいるといえる。江戸中期以降の大山信仰の具体像を示すもの」として、重文にふさわしいとした。

 保存会の久保寺保美会長(71)は「5年ほど前から市に呼び掛けてきたが、昨今の大山ブームも相まって機運が盛り上がったのだと思う。指定を受け、先人たちからの伝統を次の世代に引き継ぐ責任ができた。保存会は高齢化しているので、若手の会員を探したい」と話していた。

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