
伊勢原ゆかりの武将をたたえる「太田道灌の集い」が、8月2日に伊勢原市田中の文化会館で開かれる。今年で16回目という息の長いイベントだが、道灌をNHK大河ドラマにしようという活動が本格化している中で開かれる今回は特に熱が入っており、さまざまな催しでにぎわいそうだ。
江戸城の築城で知られる道灌は、文武両道の武将として各地に武名を残している。1486(文明18)年に伊勢原で暗殺されたことなどから、その名声をたたえて同市では毎年「道灌の集い」や市最大のイベント「道灌まつり」などが開かれている。
昨年7月には有志が「太田道灌公を大河ドラマに!推進準備実行委員会」を設立。署名活動ではすでに1万5千筆近くが集まっているほか、国会議員に陳情に出向くなど精力的に活動している。
最大の「決起集会」となる今回の集いでは、「伊勢原手作り甲冑(かっちゅう)隊」による作品披露のほか、尺八に詩吟や歌、落語など、それぞれが道灌に関する発表を行う。また道灌が足跡を残した東京都千代田区や埼玉県川越市などから関係者が集まり、ドラマ化に向けた決意を語る。
主催する同実行委の三上利栄委員長(82)は「ドラマ化を目指し全国に広がっている運動をさらに広めるための総決起の集いとなる。何とかそれまでに、署名を2万筆集めたい」と気炎を上げている。署名は小田急線伊勢原駅観光案内所、観光協会事務所で行えるほか、22日には同駅南口の街頭で署名を呼び掛ける。
集いは正午開場、午後1時開演。問い合わせは、三上委員長電話0463(95)0807(午後5時以降)。