欧米の著名なバレエ団のダンサーらを描いた米国の画家ロバート・ハインデルさん(1938~2005年)の没後10年を受けた展覧会が、横浜駅東口のそごう美術館で4日から始まる。3日には、高円宮妃久子さまらが参列して開会式が行われた。
会場には初期から晩年まで110点の油彩画、素描画が並ぶ。「現代のドガ」と呼ばれるハインデルさんは、華やかな舞台ではなく、黙々とレッスンに打ち込むダンサーたちの姿を描いた。作品からは、鍛え上げた柔軟な身体が発する緊張感や踊りに懸けるダンサーの情熱が伝わってくる。
開会式には久子さまや林文子横浜市長、ハインデルさんの遺族らが参列。故高円宮憲仁さまは、ハインデルさんのファンで親交も深かったという。出品作で、バーレッスンに励むダンサーたちを描いた「ウォール」は高円宮家が所蔵。普段は宮家の応接室に飾られているという。
久子さまは「初めてこの絵をご覧になった殿下が『わが家の第1応接室に練習風景を飾ってもいいだろうか』とご相談された。公に使っている部屋なので、いらした方がふさわしく感じられるかと、お気を留められたのでしょう」と思い出を披露した。
「ロバート・ハインデル展」は26日まで。一般千円、高校・大学生800円、中学生以下無料。横浜市が開催するダンスフェスティバル「Dance Dance Dance@ YOKOHAMA 2015」の連携プログラム。問い合わせは同館電話045(465)5515。