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旬感
天国のhideさんへ LUNA SEA、結成25年最終章で感謝の叫び

カルチャー | 神奈川新聞 | 2015年7月1日(水) 16:08

LUNA SEAのSUGIZO。恩人・hideの写真を背景に2日目のステージでは、「ROCKET DIVE」を演奏し、天を仰いだ
LUNA SEAのSUGIZO。恩人・hideの写真を背景に2日目のステージでは、「ROCKET DIVE」を演奏し、天を仰いだ

 メンバー全員が神奈川県内出身のロックバンド「LUNA SEA」が6月27・28日、結成25年目を締めくくる初の主宰イベント「LUNATIC FEST.」を幕張メッセ(千葉市美浜区)で行った。ステージにはX JAPANなどの先輩陣、後輩のGLAYら20組が登場。2日間で約6万人を動員した。

 2日間のオープニングアクトは、インディーズ時代に名乗った「LUNACY」として、初期風の衣装に身を包んだLUNA SEAの5人がステージに立った。“狂気”を意味するLUNACYに染みこんだ怒りを放出するように、1日目は「CHESS」でスタート。“最狂”の時間が幕を開けた。会場に設置された3つの舞台では各バンドが、約10分おきにライブを展開していく。9mm Parabellum BulletのステージにはベースのJ(44)、DEAD ENDのライブにはギター、バイオリンのSUGIZO(45)、ボーカルのRYUICHI(45)が飛び入り参加し、ファンをわかせた。


 2009年5月に正式加入したSUGIZOがギターを務めるX JAPANは、リーダーのYOSHIKI(49)が、新曲「Kiss the sky」の公開レコーディングをしようと提案し、YOSHIKIのピアノに合わせて3万人が「ウォウォウ~」とコーラス。2008年5月に東京で行った故・hideさんの追悼ライブ以来の共演にYOSHIKIは「LUNA SEAと当時のX(現X JAPAN)の出会いは、20何年前…。hideが、『カッコいいバンドがいるから』って連れてきて交流が始まった」としんみり。「こうやって20数年も経って、みんなで音を出せるのは本当に幸せ」と続けると声を詰まらせた。ピアノの前で涙を流すYOSHIKIのそばに、駆け寄るSUGIZO。SUGIZOはYOSHIKIの左肩をそっとさすりなぐさめていた。

 LUNA SEA出演前には、秦野出身でSHAM SHADEの淳士(42)がスティックを持ち、同郷の先輩・真矢(45)のドラム音をテストする“おふざけ”も。5人の出演を待ちきれないとばかりに、ライブ開始予定時刻前には3万人が手をたたき、登場を待ちわびた。


 ライブの冒頭でいつも流している、ベートーベンの「月光」が聞こえた瞬間、たくさんの声が5人を出迎えた。音がやみ、浮かんでいた白い月が輝きを増していくと、興奮をあおるように赤、紫、黄、緑などのスポットが怪しくステージを照らしていった。3本のネックが荘厳な雰囲気をまとうギターとSUGIZOが静かに対話していく。25年を締めくくる最終章は、1995年12月に初めて立った東京ドーム(東京都文京区)など、数々の舞台でオープニングを飾った「LOVELESS」で神秘的に幕を開けた。

 マグマのように燃える血を感じさせる「Rouge」では会場も真っ赤に燃え上がる。「TONIGHT」ではINORAN(44)の真っ白なギターが始まりを知らせた瞬間に、会場からよろこびの声が上がった。RYUICHIが、「本当はこのステージに一緒に立ちたかった」と言い始まったのは、恩人・hideさんの曲「ピンクスパイダー」。想像をはるかにこえたサプライズに、大歓声が巻き起こった。


 5人がインディーズ時代に、東京・目黒にあるライブハウス「鹿鳴館」で行っていたライブにhideさんが訪れたことがきっかけで、兄と弟のような信頼を築いてきた。1991年にはYOSHIKIのレーベルからアルバム「LUNA SEA」を発売するなど、hideさんは5人が行動の幅を広げるきっかけになった恩人。hideさんが愛用したギター「イエローハート」を持ちほほえむ写真を背に、こん身の演奏を見せ、観客も大合唱で応えていた。

 演奏後は、右手で何度も天を突き刺し、叫んだSUGIZO。RYUICHIは「みんなと一緒に歌うことができてうれしい」と枯れた声で語りかけた。流れた涙でほほをぬぐう人の姿もあった。手綱はまだまだ緩めない。恩人に感謝の思いを--。「STORM」では嵐のように激しく、最大のヒット曲「ROSIER」では会場を大きくうねらせ、25年の間に積み上げた厚い歴史を見せつけ盛り上げた。


 アンコールは、RYUICHIの呼び込みで、出演全バンドが再登場。YOSHIKIは「hideを連れてきました」と、イエローハートのギターを担いでRYUICHIのもとに歩を進めた。1曲目は「オレたちの曲をみんなで」と、LUNA SEAの「PRECIOUS」を全員で演奏。SUGIZOの横で、YOSHIKIが普段は見せないギター演奏を披露したほか、RYUICHIとToshI(49)が肩を寄せてうたうなどし、大盛り上がりに。RYUICHIが「全員でかかってこい」と挑発し始まった「WISH」ではイントロで華々しく、銀テープが飛び出した。音に合わせて揺れる客らが生み出した銀色の波は、ステージに向かっていつまでも揺れていた。

 28日には、BUCK―TICK、GLAYらが出演。2日間で計18時間を超す競演にRYUICHIは「まるでロックの地層みたい。何十年の歴史を一気に感じてもらえる日になりました」と感慨深げ。SUGIZOは「心から感謝します。魂のバトンを次の世代につないでいって、日本のロックシーンを世界に誇れる最強のカルチャーにしたい」と一礼した。

 Jは「とんでもないバンドばかり集まって、オレたちを祝ってくれた。25年間、ムキになって死ぬ気になって、ときにはケンカして突っ走ってきたかいがあった。(2日間のライブができた)奇跡は支えてくれたみんなが起こしたんだぜ! 最高な“狂気”をありがとう」と感謝。真矢は「あなたたちの愛の火は消せない」と笑い、INORANは「また必ず会おう!」と再会を誓っていた。

 2日間のダイジェスト、インタビューをまとめた映像は31日の午後11時からCS放送局「フジテレビNEXT」で放送される予定だ。【西村綾乃】


LUNA  SEAのINORAN
LUNA SEAのINORAN

LUNA SEAのRYUICHI
LUNA SEAのRYUICHI

LUNA SEAのJ
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LUNA SEAの真矢
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