
応募による一般市民を中心としたオペラ団「海老名市民オペラ」が設立され、旗揚げ公演が27、28の両日、海老名市上郷の市文化会館小ホールで開かれる。市内在住で東京芸大声楽科4年の川田直輝さん(22)が呼び掛け、約40人が参加した。旗揚げ公演のチケットは両日合わせて600枚が2カ月ほどで完売。「オペラで海老名を幸せにしたい」と意気込んでいる。
結成のきっかけは2013年10月に「一般の人にオペラの楽しさを伝えたい」と、高校時代からオペラ歌手を目指している川田さんが友人と市内で開いたレクチャー・コンサート。初心者に分かるように、ストーリーの筋や聞きどころを説明しながら演じた。
好評だったことから、市民オペラ団の結成を決意。チラシや市の広報で参加者を募ったところ、小学生から大学生、会社員、市職員など約40人の応募があった。レクチャー・コンサートの観衆もいた。
メンバーがそろい、旗揚げ公演の演目を、恋が成就するという偽薬をめぐるコメディー「愛の妙薬」に決め、昨年6月から練習を開始。まず同年12月に劇部分を省き、歌と合唱のみの演奏会形式でプレ公演を実施するなど、段階を踏んで練習を重ねてきた。
自身も主人公の恋敵の役で出演する川田さんは「オペラは取っ付きにくい印象があるかもしれないが、今回の公演のストーリーはくだらなく、面白い。たくさん笑って、楽しんでほしい」と話している。