
5月20日に2枚目のシングルCD「NA.NA.NA.涙」をリリースした韓国の5人組アイドルグループ「NU’EST(ニューイースト)」。昨年11月の日本デビューから駆け抜けてきた彼らに、現在の活動について話を聞いた。時折韓国語で話すものの、ほとんどの質問に日本語で答えて成長著しい姿をみせた。本紙では伝えられなかった部分を、カナロコ編として紹介する。
新曲への思い
「NA.NA.NA.涙」は、別れた女性への切ない思いを歌うしっとりしたラブソング。ミュージックビデオでは雨にぬれながら傘を使ったパフォーマンスを披露している。撮影したのは3月で「寒かった!」とメンバーは口々に振り返る。
ファンには垂ぜんの光景であろう、レンが服を脱ぐシーンでは、実際に雨が降ってきたという。「全力でがんばりました!」(レン)
パフォーマンスについても「タイミングを合わせるのが難しかったけど、いっぱい練習して、今は完璧じゃないですか?」とミンヒョンは自信をのぞかせる。
メンバーの中ではアロンが雨男だというが、当の本人は「僕が降らせてる訳じゃないのに、なぜか出かけると…」とぼやく。
雨には悲しい思い出もあるというのはベクホとミンヒョン。韓国に強烈な台風が来た際、飼い犬が飛ばされてしまったという驚きのエピソードを明かした。
お気に入りの歌詞
一番好きな歌詞を問うと、それぞれ自分のパートだという。お互いに「それは当たり前でしょ!」と突っ込みを入れ合いながらも、1人ずつ理由を挙げて答えてくれた。
「僕のラップで“誰かをこんなに想うなんて”の部分は、僕自身はまだ若いのでこういう経験がないですが、雰囲気がいい」(JR)
「“流れ星を見つけたよと”のところ。寝る前に考えたら気持ちがいいなって」(レン)
「さびの“NA.NA.NA.NA.NA.”。誰でもまねしやすいし、メロディーもいいから」(ミンヒョン)
「“君が教えてくれた愛 だから僕がいる今”。理由はない!」(ベクホ)は、みんなに「ヒュー」とはやされながらの答え。
「“お互いの空を見上げて”。僕のことみたいだから。経験はないですけど」(アロン)
映画に初出演
初めての映画撮影も経験した。2016年公開の日本映画「知らない、ふたり」に全員で出演。若者たちの恋愛模様を描いている。ミンヒョンは「せりふも日本語で始まる前は心配だったけど、やってみたら…大丈夫でした!」と冗談めかして振り返った。
JRの役どころは「2人の女性を同時に愛する悪い人だった」と笑う。ベクホ、アロンの2人は「今は詳しく言えないが、重要な役」とだけ教えてくれた。全員、演技への意欲がわいたという。
レンは「監督さんの一生懸命な姿も勉強になりました。厳しいよりも、ゆっくり話して毎日優しく指導してくれました」とほほ笑む。
実は「監督」を「せんとく」と言い間違えたレンに、メンバーも「?」。間違えていたと分かると「『千と千尋』と『監督』が一緒になったんじゃない」と誰かが小声で指摘するなど、日本語の上達ぶりには目を見張る。
魅力あふれる姿を
昨年11月には欧州ツアー、ことし3月から4月には2回目の日本ツアーも成功に収めた。日韓だけでなく世界を舞台に活躍中だ。日本デビュー1周年に向けての思いは、さらなる高みに向かっている。
「今まで頑張って走ってきたと思いますが、目標にしたところまではまだ足りない。これからも一生懸命がんばりたい」(ミンヒョン)
「時間が本当に早いと感じています。僕たちの人生の道はまだ遠いですから、がんばらないといけない」(レン)
「2枚目のシングルを出したところですが、前回の2倍ぐらいの売り上げがあると聞いています。まずはファンのみなさんに感謝したい。次に向かってがんばっていく姿を見せたい」(ベクホ)
「個人的にはまだまだ日本語ができていないし、グループとしてももっといいパフォーマンスをお見せできるよう、がんばっていきたいです。期待して最後までついてきてください」(アロン)
「1年の中でいろんな仕事をしてきて幸せを感じました。これはファンのみなさんとスタッフさんたちが作ってくれたもので、毎日感謝しています。僕たちの魅力を全部見せることがまだできていないので、次のライブでは新しい僕たちを見せていきたいです」(JR)
9月13日に横浜アリーナでK-POP歌手らが集まって行われる日韓国交正常化50周年記念「SHOW CHAMPION Special KMF2015」ライブへの出演を決め、魅力的なステージづくりに意欲を燃やしている。

