戦国期の北条水軍の拠点の一つといわれる国指定史跡・長浜城跡(静岡県沼津市)の開園を記念するトークイベント「沼津の海とつわものたち」が21日、JR東海道線沼津駅前のプラザヴェルデ3階で開催される。同城跡は同市が足かけ30年、約8億円をかけて整備し、5月に開園したばかり。イベントではこれまでの調査・研究の成果を発表し、“沼津の宝”としてどう活用していくか語り合う。同市教育委員会主催。
長浜城は1579年に伊豆を領有する小田原北条氏によって築城されたと推定され、規模こそ大きくはないが、堀や土塁が複雑に組み合わさった緻密な水軍基地であったことが分かってきたという。
午前の部は、静岡大学名誉教授の小和田哲男さんと1998年から同城跡総合調査委員会委員長を務める九州大学名誉教授の服部英雄さんが城の歴史とその価値について話す。午後からは、奈良国立文化財研究所で平城宮整備に携わり総合調査委の副委員長も務める高瀬要一さん、小田原城天守閣館長の諏訪間順さんが長浜城跡の活用について語る。4人によるパネルディスカッションも行われる。
イベントは午前10時~午後4時15分を予定。入場無料。定員400人(当日先着順)。
問い合わせは、沼津市文化財センター電話055(952)0844。