
かつての暴れ川「酒匂川」と中国の治水神「禹王(うおう)(別名・文命)」の関係をテーマにした「東アジア文化交渉学会in開成」(会長・王敏法政大学教授)が9、10の両日、開成町吉田島の町福祉会館で開かれる。
「禹王」関連の碑は、京都・鴨川など全国10河川18カ所で確認されている。2010年11月に町は「第1回全国禹王文化まつり」を開いており、町制60周年記念事業の一環として同学会の日本での開催を誘致した。
当日は日中のほか韓国、台湾など内外の研究者約120人が集い、中国古代夏王朝の創始者「禹王」の研究成果などを発表する。基調講演の一翼を担う「足柄の歴史再発見クラブ」の大脇良夫顧問(74)は、「戦後70年の今年、地元の歴史にまつわる報告をし、平和と友好を発信したい」と語る。
学会は事前に申し込めば誰でも参加できる。資料代千円。両日それぞれ行われる懇親会は参加費2千円。11日に企画されている文命碑などの遺跡見学ツアー(定員60人、先着順)は参加費千円。
申し込みは、町役場窓口などにある所定の用紙に氏名、所属、住所、連絡先、電子メールアドレス、懇親会参加の有無を記入し、ファクス=0465(82)5234=するか、電子メール(jitika@town.kaisei.kanagawa.jp)で申し込む。
問い合わせは、町自治活動応援課電話0465(84)0315。