小田原市は1日、小田原城天守閣(同市城内)の2014年度の年間入場者数が23年ぶりに50万人を突破したと発表した。
市観光課によると、年度最終日の3月31日に5456人が来場して年間入場者数が50万2330人(前年度比7万1855人増)となった。
同課は増加要因として、歴史や城のブームに加え、昨年7~9月にプロジェクションマッピングのイベント(小田原青年会議所主催)が開催されたことなどを挙げている。
江戸期の姿を外観復元した天守閣は1960年度にオープンし、過去最高は63年度の58万8740人。50万人台は91年度を最後に割り込み、2004年度には30万人を下回るなど減少傾向が続いたが、最近10年間は増加傾向に転じていた。
同課は「昨今の歴史・城ブームはまだまだ続いている印象。最近は少人数のグループ客が多いほか、女性や外国人の姿も目立つ」と話している。
天守閣は耐震改修のため、今年7月から来年4月まで休館する予定。