
獅子がササの葉で熱湯を振りまく「湯立獅子舞」が27日、箱根町仙石原の諏訪神社で行われた。境内には地元の子どもや高齢者、観光客らが集まり、頭からしぶきを浴びて無病息災や五穀豊穣などを祈った。
江戸時代から続く伝統行事で、獅子が湯立をするのは全国的にも珍しいという。現在は箱根仙石原神楽保存会が継承している。
獅子はもうもうと湯煙が立ち上る中、豪快な動きで湯を振りまく「釜めぐりの舞」を披露。客席からは歓声が上がり、子どもたちは湯をたくさん浴びようと手を伸ばしていた。
湯立をした後のササを玄関先や神棚に掲げると火よけになるといい、最後に見物客が1枚ずつ持ち帰っていった。
【神奈川新聞】