
3月28日からパシフィコ横浜(横浜市西区)で、里山や里海を通じて自然とともにある暮らしを身近に感じてもらおうというイベント「SATOYAMA&SATOUMIへ行こう2015」が開催される。
昨年は3万人が来場した人気イベントで、昨年に続きアイドルグループ「ハロー!プロジェクト(ハロプロ)」の和田彩花(20)も参加。世界的景観デザイナー・石原和幸氏と庭園をつくったり、同時に行われるライブベントで歌を披露したりする。
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和田は「石原さんとつくるお庭は今回の目玉です。大きさは5m四方くらいですが、期間中に徐々に完成していきます。見る位置を変えると景色が変わる面白いデザインで、その前で記念撮影もできます」とアピール。
事前ロケで石原氏の作品やデザインを見たといい、「庭というとお寺の庭のイメージが強かったんですが、石原さんのお庭にはもっといろんなものが詰め合わされていた」と感心。「ガーデンの中に、井戸がある里山ゾーンがあって、果樹があって、滝があって、川があって。それぞれの要素が組み合わさっていて、すごいなと思いました」。枝打ち後の枝を利用して、柵をつくっていたことも印象的だったそうだ。
「小さい頃は、川にはいって遊んだりしていました」。群馬県で過ごした幼少期から、和田にとって自然は身近なものだった。しかし「最初に里山とはどういうものか教えてもらったんです。そこで村から人がいなくなってしまっていて、それが問題になっているということを知りました」。和田は「私たちが活動して、歌を歌うことで、田舎っていいなと伝えられたら」と来場を呼びかけている。
イベント当日は、隣のホールで「ひなフェス」と呼ばれるライブイベントも行われる。
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「SATOYAMA&SATOUMIへ行こう2015」は3月28、29日にパシフィコ横浜展示ホールDで開催。入場無料。併設のライブイベントは有料。
当日は全国の環境系NPO法人や道の駅、自治体の観光課などの展示・物販ブースも設けられる予定で、参加者による体験コーナーもあるとのこと。「私たちも空き時間に参加します」と和田。問い合わせはオデッセー電話03(5444)6966。
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和田は、3月14日から全国6会場を回るライブツアーを行っているハロー!プロジェクトのアイドルグループ「アンジュルム」のリーダーも務めている。11月に3期メンバー3人が加入、12月にグループを改名して初めてのツアーとなるが、「3期メンバーにもライブハウスの楽しさを知ってもらいたい」と頼もしさも見せる。
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先月17日に発売された改名後初のシングル「大器晩成/乙女の逆襲」は、「最初はアンジュルムになった私たちへ向けての歌だと思っていました」と和田。「でもそれと同時に、日々頑張っている全ての皆さんに当てはまると思ったんです」。
昨年から先輩アイドルの「卒業」や「活動休止」が相次ぎ、現在では同期の福田花音とともにハロプロ全体で2番目のキャリアとなった。「いままでずっとお姉さんたちに囲まれてきたので、まだ環境がかわったという実感がないんです。イベントでみんなで集まって、その空間に先輩方がいないと思ったときに実感すると思います」と少し寂しげな表情だ。
「自分が引っ張っていこう、という気持ちはある?」との問いにはしばらく悩み、「そうなるとやっぱり私と花音ちゃんが、となってしまうので...。そこは頑張っていきたいなと思います」と、とても控えめに話してくれた。
●わだ・あやか
2004年に「ハロプロエッグ」のオーディションに合格、09年に4人組の「S/mileage(スマイレージ)」としてデビュー。グループは10年に日本レコード大賞最最優秀新人賞を受賞。美術や仏像に造詣が深く、14年3月にはwebコラムをまとめた「乙女の絵画案内(PHP新書)」を出版、活躍の幅を広げている。20歳。
【神奈川新聞】


