県の緊急財政対策で3月末に閉館する山北町玄倉の県立丹沢湖ビジターセンター(露木健雄館長)で、開館からの歩みを振り返る最後の企画展「自然と人のかけ橋 丹沢湖ビジターセンターのあゆみ」が、1階ロビーで開かれている。3月31日まで。
企画展はパネルや写真など24点を展示し、18年間の施設や事業の軌跡を紹介。増子忠治初代館長ら在職した職員・スタッフのコメントなども掲示している。来館者が感想や思い出を自由につづれるコーナーもある。
同センターは1996年7月、丹沢湖や相模湖などを対象とした「やまなみ五湖整備事業」で約2億5千万円かけて建設された。県立丹沢大山自然公園の西側の拠点として、ハイカーや観光客ら年間約3万4千人が利用。登山情報や自然環境を発信してきた。
今後の登山や自然情報は、県立西丹沢自然教室(同町中川)に集約する。施設の活用方法などについては未定という。10代目の露木館長は「18年間、さまざまな活動を通して、役割を果たしてきた。閉館は残念だが、今後は集約先にも期待したい」と話している。
入場無料。午前9時から午後4時(3月は4時半)まで。月曜、祝日の翌日、第2木曜は休館。
問い合わせは、同センター電話0465(78)3888。
【神奈川新聞】